◎Line-Cat 360°全周探傷スキャナ(4B管)の室内試験

1.測定方法
 Line-Catで、4B管の360°全周探傷スキャナを開発しました。32チャンネルセンサーを搭載したスキャナの探傷面は360°全周をカバーしており、それを配管軸方向に走査することにより、1回の走査で全周全面探傷を可能とします。
 欠陥の検出試験として、下図のように全周にφ4.5mmの貫通欠陥を等間隔に8箇所いれた試験片を用い、スキャナを走査してそれらの検出能力を確認するものとしました。
試験片
試験状況
360°全周探傷スキャナ
2.測定結果
※8箇所全ての欠陥を検出
3.考察
 すべての貫通欠陥を明瞭に検出しました。この360°全周探傷スキャナの検出能力は問題ないと考えられます。 配管は内部の流体や設置されている環境により欠陥の種類や形状が違っています。このスキャナは配管の内外面のどの箇所に欠陥が存在していようが検出可能であります。どの位置に欠陥が生じるか予測が難しい配管はこの装置で探傷することが最も効率のよい検査であると考えられます。